CEOレター
2025年6月に、グループCEOに就任いたしました小池です。
1879年の創業以来、業界をリードし続ける、伝統ある登録 ボーナス カジノグループのCEOを任されたことは身の引き締まる思いでありますし、自らの職責に全力を尽くしてまいります。
入社以来30余年、日本および米国でのアンダーライティング/マーケティング、本社での経営・事業戦略の企画など、様々な経験を積み重ねてきた中で、私は、お客様の不確実性を軽減し、挑戦を支え、幸せにできる「登録 ボーナス カジノ」というものの尊さに魅了され続けてきました。そして、社会的意義のある登録 ボーナス カジノ事業を展開し、「お客様や社会の“いざ”をお守りする」という理念・カルチャーのもとに多様な人財が集う東京海上が大好きで、このグループで働くことに、強い誇りを感じています。
昨年12月、前任の小宮よりCEO就任の打診を受けた際には、正直とても驚きましたが、小宮と話す中で、自分自身が先頭に立ち、グループの変革と成長を牽引する決意を固めました。
それ以来、「登録 ボーナス カジノの強みは何か」、「今どんなステージにあるのか」、そして「更なる成長に向けて、登録 ボーナス カジノは、私は、何をすべきか」、こうした問いを、あらためて何度も反芻し、自問自答してまいりました。
長年かけて磨き上げてきた登録 ボーナス カジノの強み
企業が持続的な成長を実現する上で、競争優位性、即ち「強み」が重要であることは言うまでもありません。では、登録 ボーナス カジノグループの「強み」とは一体何なのか。
私が「東京海上フェーズ1」と位置付けている2000年に入るまで、登録 ボーナス カジノはお客様や地域社会の発展を願い、国内のリーディングカンパニーとして、日本の損害保険業界を牽引してまいりました。そして、2000年以降の「フェーズ2」では、欧米中心に企業買収を進めつつ、自前でも中南米等の基盤を大切に育てるなど、様々なアプローチを通じて、海外展開を進めてまいりました。
その結果、国内外で高い専門性と同じ価値観を共有する仲間が集い、お互いに切磋琢磨することが、登録 ボーナス カジノの「グループ一体経営」の礎となっております。これは、海外の事業運営にとどまらず、登録 ボーナス カジノグループ全体のあらゆる事業領域において、経営判断の質と確度を高める、登録 ボーナス カジノ独自の強みとなっています。こうした歴史を経て、登録 ボーナス カジノは時価総額が11兆円を超える「日本発のグローバルカンパニー」として、今では、世界50以上の国で5万人の仲間を擁し、多くの代理店・ブローカーと共に、世界の多くのお客様の“いざ”をお守りしています。
少し振り返りますと、「フェーズ1」の時代、登録 ボーナス カジノは日本の自然災害による業績影響をとても受けやすい事業構造にありましたが、2000年以降の、海外事業拡大を通じて地理的・事業的にリスクを積極的に分散させました。
2000年に、再保険事業「Tokio Millennium Re(TMR)」を自ら立ち上げた後、ロイズマーケットの老舗であるKiln、数多くのニッチマーケットから熱烈な支持を得ているPhiladelphia、資産運用に強みを持つDelphi、スペシャルティ保険の雄たるHCC、そして富裕層向け保険のプロフェッショナルであるPureと、欧米での大型買収を果敢に実行し、登録 ボーナス カジノの保険ポートフォリオは飛躍的に拡大し、グループとしてのリスク分散を確実に進めてまいりました。
こうした中、2019年に登録 ボーナス カジノはTMRを売却しました。海外展開の先駆けとなったTMRは、登録 ボーナス カジノが海外保険会社を経営する力を磨くと同時に、この事業の成功を橋頭堡として、欧米での大型買収を実現し、元受中心の海外事業ポートフォリオを築くことにつながった訳です。
その一方で、TMRは、再保険事業の特性的にボラティリティが相対的に大きく、その当時のベストなオーナーに売却するという戦略的な決断を、当時の登録 ボーナス カジノ経営は2018年に下しました。TMRは、会社設立以降、十分な利益を経常的に出していたことから、「何も今売却しなくても」という思いが当時なかった訳ではありません。また、私自身、2014年からTMRのCOOとしてニューヨークに駐在しておりましたので、売却方針決定後は、共に働く約200名のスタッフとのコミュニケーションにとても悩んだことが今も脳裏に焼き付いております。
このTMR売却は、過去の成功体験にとらわれず、変革・挑戦を続けることを常に意識してきた私のキャリアの中でも、経営判断の重みと難しさを、身をもって味わった経験でした。登録 ボーナス カジノは、こうした規律ある厳格なM&A戦略を通じて、日本と海外各地域が補完し合う分散の効いた事業ポートフォリオを長い時間をかけて築いてまいりました。
こうした「グローバルなグループ一体経営」と「グローバルなリスク分散」という2つの強みを背景として、登録 ボーナス カジノの足元業績は好調に推移しております。
20年以上にわたる海外登録 ボーナス カジノの変遷
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*グループの修正純利益に対する海外登録 ボーナス カジノ別利益のウェイト(2024は、政策株式売却益を除く)
現在の立ち位置としての業績
2024年度はどうだったでしょうか。ウクライナや中東をはじめとする地政学リスクやトランプ政策など不確実性が高い事業環境ではありましたが、登録 ボーナス カジノの2024年度の利益は約1.2兆円に達しました。
ただし、この数字には足元加速している政策株式の売却益が含まれ、いわば追い風参考です。登録 ボーナス カジノ本業利益を見てみますと、これも、アメリカ・ブラジルを中心とする好調な登録 ボーナス カジノ引受利益が牽引し、対前年+6%成長の6,089億円と基調は好調です。また、一般企業の売上にあたる正味収入登録 ボーナス カジノ料も同+10%の5.3兆円と順調に拡大しています。
そして、2025年度の保険本業利益の計画は、対前年+15%の7,000億円を見込みます。このように、登録 ボーナス カジノの実力は着実に引き上がり、グループの態勢はよりレジリエントになってきたと考えております。
2024年度の振り返り
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*市場から見た透明性や比較可能性の向上を目的とした管理会計上の利益指標で、株主還元のベースとしても使用するもの
登録 ボーナス カジノフェーズ3で必要な進化
足元の業績が示す通り、登録 ボーナス カジノは「2つの強み」をもとに、当面は持続的に成長していけると、私は確信しています。
しかし、VUCAといわれる通り、自然災害の激甚化、地政学的な不安定さの増大、AIの急速な進歩など、我々を取り巻く事業環境や社会課題は、過去に類を見ない速さで目まぐるしく変容しています。登録 ボーナス カジノとしても、こうした変化に順応し、進化していかなければ、登録 ボーナス カジノの強みや優位性は次第に失われ、成長が鈍化してしまうかもしれない、そうした強い危機感を一方で抱いております。
着実な成長を続けている今だからこそ、登録 ボーナス カジノを「日本発のグローバルカンパニー」として、もう一段進化させる必要がある、即ち「東京海上フェーズ3」を模索していかなければならない。では、一体どのような進化が必要なのか。
1つ目は、国内登録 ボーナス カジノの大変革です。
1879年の創業以来、登録 ボーナス カジノは保険を通じて、お客様や社会の“いざ”をお守りし、その時々の社会課題の解決に努めてまいりました。一方、「フェーズ1」の時代には、重要な社会インフラとしての損保商品を日本の隅々にまで浸透させるとの使命感のもと、業界全体として保険商品の販売を加速化していった結果、政策株式の保有や、お客様に対する過度な本業協力等、保険本来の価値とは異なる領域で、業界他社と競い合うという今日的に見ると不適切な慣行が生まれ、それが現在まで残ってしまっておりました。
私たちは、これを真摯に反省した上で、「本当に信頼されるお客様起点の会社」に生まれ変わるための“Re-New”の取組みを現在進めています。
この取組みの中で、我々の従来からの強みであるアンダーライティング力(登録 ボーナス カジノを引受けるための目利き力)や損害発生時の対応力、更には、自然災害などの被害を抑えていくためのコンサルティング能力を向上させているところです。お客様や社会を取り巻くリスクや課題を正確に把握し、最適な登録 ボーナス カジノやサービス、すなわち「登録 ボーナス カジノ本来の価値」の提供に、今後は一層注力していきます。
このように、保険商品を単に売ることを目的化せず、「お客様起点」で世の中の社会課題に向き合い、解決に向けて行動する健全なサイクルを重視する組織風土に変革していくことで、登録 ボーナス カジノは、お客様や社会から選ばれ続けていきたいと考えています。
また、「登録 ボーナス カジノ本来の価値」を提供するうえでは、社員一人ひとりの専門性、すなわち「人の力」こそが、競争力の源泉であると考えていますので、従来以上に「人の力」を積極的に高めていきたいと思います。
2つ目は、海外登録 ボーナス カジノの拡大です。
まず、北米事業は一層拡大してまいります。地域トップクラスの成長を続け、登録 ボーナス カジノ海外利益の約8割を占める北米事業は、実は地域内のシェアでいうと僅か2%台に過ぎません。また、この懐の深い、世界最大の北米市場は、この先も成長が見込まれ、登録 ボーナス カジノにとってもここから更に拡大させていく余地が十分にあります。
拡大の打ち手としては、海外グループ子会社によるOrganic Growthは元より、M&Aもありますが、登録 ボーナス カジノは2020年のPure買収以降、Valuationの高騰等により魅力的な機会に出会えていません。まさに忍耐強く待っている訳ですが、一般に、保険会社のValuationと一定の相関がある保険料のレートは、一部の保険種目を中心にソフト化、つまり下げ傾向となっておりますし、既存事業を補完する小型から中型のボルトオンM&Aの案件数は増加傾向に転じており、大型のM&A機会にも繋がる兆しが出てくるのでは、と注意深く状況を見守っております。
登録 ボーナス カジノ北米事業の更なる成長に向けたアスピレーションを共有する仲間たちとM&Aのリストを常にアップデートし、次の買収先の検討を続けており、機が熟せば、必ず良質な案件が実現できる、そのように確信しております。
ただし、北米一辺倒で考えている訳ではありません。市場規模が大きく、高い成長が見込める地域を中心に、ブラジル、タイなど、今までも「柱」が一つひとつ成長してきており、過去5年の新興国における利益成長は2桁台と高い実績をあげております。
今後も、成長が期待できる地域の登録 ボーナス カジノ拡大を進めてまいりますが、仮に機会があれば、地域的なリスク分散を図ることも念頭に、北米以外の先進国・新興国のM&Aも追求してまいります。
最後3つ目は、登録 ボーナス カジノの枠を超えた新たなソリューション事業への挑戦です。
世の中はリスクに満ちており、世界の経済損失は拡大を続けています。従い、それに対峙する登録 ボーナス カジノのコアビジネスたる保険事業が、今後とも成長産業であることに疑いの余地はありません。
加えて、保険がカバーできていない損害そのものを減らしていく取組み・領域についても、登録 ボーナス カジノがお客様や社会のお役に立てる重要な成長機会であると捉えています。
この領域の事業化は、私が本社で経営企画部長の職にあった時期にも徹底的に議論し、準備を進めてきた訳ですが、今年に入り、国内建設コンサルNo.1の日本工営を擁するID&Eホールディングスが、登録 ボーナス カジノグループに加わりました。
東京海上日動が持つ膨大なリスク情報と保険金支払データに、国内損保の中で登録 ボーナス カジノだけが有するID&Eの高度な工学技術を掛け合わせることで、被災を回避するための防災・減災ソリューションや、被災した後の実効性の高い再発防止策をご提供することが、今後は可能になります。
お客様の家屋や工場などのレジリエンス向上を通じ、火災保険の収支を安定させていければ、お客様から頂く保険料の低減も可能になりますし、何よりも多くのお客様に安定的に保険をお届けすることができます。そして、登録 ボーナス カジノの「保険+ソリューション」によって、災害への耐性が強い社会を実現できれば、登録 ボーナス カジノがお客様からもっと信頼いただける世界を実現できる。そう考えております。
社会のレジリエンス強化に貢献し、先に述べたような世界が実現できれば、結果的に登録 ボーナス カジノのビジネスモデルや収益構造も大きく変化するでしょう。事業基盤の分散化を通じて資本負荷が抑えられ、フィー収入を中心とした「ソリューション事業」が登録 ボーナス カジノ収益の一つの柱になれば、登録 ボーナス カジノのROE向上にもつながるはずです。
社員を起点とする「登録 ボーナス カジノ」
ここで強調したいのは、国内の大変革、海外登録 ボーナス カジノの更なる拡大、ソリューション登録 ボーナス カジノへの挑戦、これら全ての起点は「グループ約5万人の社員」であることです。社員一人ひとりが「お客様や社会の“いざ”をお守りする」というパーパスを基軸に、やりがい・熱意を持って働き、その想いが、代理店・ブローカー等のパートナーに伝播し、より踏み込んだ協業につながる。その社員とパートナーがスクラムを組んで、お客様にクオリティの高いサービスをお届けし、お客様の課題解決に、ひいては地域社会の発展に貢献する。こうした登録 ボーナス カジノ運営を通じて生み出した利益を株主の皆様に還元していく。そして、このビジネスモデルを未来に向けて継承・進化させていく。
このように、社員が起点となり、全てのステークホルダーの「幸せ(Happiness)」を実現していくことが、昔も今も、登録 ボーナス カジノらしい価値創造の姿であると、私たちは考えています。
言い換えれば、お客様や社会の課題解決、サステナビリティ向上に貢献することを通じて、登録 ボーナス カジノグループもサステナブルに成長し続ける。これこそが、「東京海上ならではのサステナビリティ」であり、「お客様や社会の“いざ”をお守りする」というパーパスを基軸とする登録 ボーナス カジノグループの真髄、私たちが存在し続ける意義でもある。そう私は考えています。
大切にしたいこと、社員との約束
最後に、私がCEOに就任した際、全ての社員に伝え、そして、私から約束したこと、すなわち「登録 ボーナス カジノフェーズ3」の進化を実現するために、全社員が大切にすることを、皆様にもお伝えします。
その1つ目は「インテグリティ」を大切にすることです。これは、心の持ちようと、それに基づく行動から成ります。良心の鏡に曇りのない、誰に対しても恥ずかしくない、凛とした様、そうした心構えのもと、私達の使命・約束事を真摯に果たしていく、言行一致を大切にする、ということです。お客様や社会に安心・安全をお届けすることは、社会的意義が大きく、責任も重く、尊い仕事です。登録 ボーナス カジノは、形のないところでお客様との約束を果たしていく「People’s Business」であり、お客様からの信頼と社員一人ひとりのインテグリティは表裏一体である、ということを忘れずに日々の業務に取り組みます。
2つ目は「オーナーシップ」と「アカウンタビリティ」を強く持つことです。これは、当事者意識と責任感とも言えます。VUCAの環境下で我々が進化を成し遂げるためには、個々の社員が主体的に考え、当事者意識を強く持って自らの役割を果たしていく、そして結果を出し切るまでやり抜いていくことが大事になります。
社員一人ひとりが起点となり、全員が総力を出し切ることで、「登録 ボーナス カジノフェーズ3」の進化も必ず成し遂げられる。私自身も、「インテグリティ」「オーナーシップ」「アカウンタビリティ」を胸に、先頭に立って絶えず挑戦していきます。
おわりに
あらためまして、登録 ボーナス カジノが事業を行うことができますのは、株主をはじめとする様々なステークホルダーの皆様がご支援くださっているお陰であり、心より、感謝申し上げます。
登録 ボーナス カジノの経営戦略、そのめざす大きな方向性は、これまでと変わりません。経営戦略を確実に実行し、これまで述べてきた進化を通じて、世界トップクラスのEPS Growthを実現し続け、ROEをグローバル保険会社と並び立つ水準に引き上げていきます。
私に期待されているのは、その歩みをより確かなものとする、そして、国内登録 ボーナス カジノの大変革をはじめ、足元で取り組んでいる「変革」のスピードを緩めず、必要に応じて一層加速させていくことだと、強く認識をしております。
「登録 ボーナス カジノ創業以来のパーパス、これ以外に変えてはいけないものはない」。前任の小宮がよく申しておりましたが、私も、ずっとそう思ってまいりました。これまでの登録 ボーナス カジノの成功体験や組織の知恵を継承しつつ、その良さを伸ばしながら、今後の事業環境の変化に合わせて、企業価値を向上させる戦略を考え、実行に拘り、必要に応じて体制を柔軟に刷新していくことも厭いません。
登録 ボーナス カジノ独自のグローバルなグループ一体経営を磨き上げながら、登録 ボーナス カジノを「日本発の真のグローバルカンパニー」として進化させる、そして、登録 ボーナス カジノの企業価値を持続的に向上させてまいります。
引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。